「撮影後、みんなおかしくなる」窪田彩乃と海老野心の殺戮バトルロワイアル

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左:窪田彩乃 右:海老野心

 事故物件を舞台にした恋愛リアリティショーが想像を絶する怒涛の殺戮バトルロワイアルと化す!

 ……という映画に出演しているのがなんと恋愛リアリティーショー出身の海老野心。主演の窪田彩乃を交え、映画の見所を聞いた。

 

窪田彩乃・海老野心インタビュー

――劇中の役どころは。

窪田彩乃(以下、窪田):主人公で、制作会社のADの役です。いまADって言わなくなってるみたいですけど(笑)。

海老野心(以下、海老野):そして、そのADさんを事件に巻き込んでいくのが私です。「真・事故物件」の1作目でもう死んじゃってるキャラクターなんですよ。それがどう戻ってくるのか、というところに乞うご期待です。

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――ということは被害者と加害者に近い役どころなわけだけど、仲良さそうですね(笑)。

海老野:待ち時間が長かったので、だいぶ喋って仲良くなりました。

窪田:事務所が同じで、マネージャーさんが一緒なので共通の話題があって。それに、ONE OK ROCK好きなのが一緒。

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海老野:私が、静かな場所だと落ち着かなくて。ずっとワンオクかけてたんです。

窪田:K-POPアイドルのNCTもかけてたよね。

海老野:推しを共有……というか、強要してました(笑)。私、じっとしてるのも苦手なんですよね。あと人の息が聞こえるとダメで、人といっしょだと寝られないんです。

窪田:私は逆に1人だと寝られなくて、今はずっとYouTubeを流して寝てます。

――好きな音楽が一緒だからか、かなり息ぴったりですね。劇中では仲良しというわけにはいかないと思いますが、それぞれどういうキャラクターなんですか?

窪田:私が演じてるのは「やる気ないAD」なんですけど、そんなスタッフさんって実際には存在しない! だから、どれだけ「いない」ADをやれるか。普通ならADさんが仕切ってくださるようなところをダラけて、とにかく人任せにするのを心がけました(笑)。

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海老野:ちょっと自分に似てるでしょ?(笑)

窪田:そう。基本的にやる気ないところがそっくり(笑)あと、大事な人に対する熱量が同じなんですよ。何事にもやる気がなくて、なるべく楽~に生きていければいいという子なんだけど、リスペクトしてた先輩が死んだときに覚醒するんです。自分の大事なものがなくなった瞬間、人間味があふれ出てタガが外れてしまう。そういう熱量が自分に近くて役に入り込めました。

海老野:私は1作目と同じキャラクターです。その変化に注目してほしい。

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窪田:ダークサイドに堕ちたよね(笑)!

――窪田さんのADが担当している恋愛リアリティーショーのロケ地が事故物件、というストーリーですが、海老野さんはデビューがそういう番組ですよね。

海老野:はい。そういう設定も含めて、今どきっぽい話なのでわかりやすくて入り込みやすいと思います! ただ、自分が出演していたものに焦点をあてられるとちょっと気まずいというか……(笑)。あと、身近に感じて怖いですね。

――ホラー映画って演じてて怖いんですか?

窪田、海老野:出てる方は怖くない!

――ハモった!

海老野:裏側を知ってるから、「こうやって撮ってるんだろうな」って思っちゃって楽しめなくなりました(笑)。

窪田:いやなお客さんよな(笑)

海老野:今まで以上にホラー作品のディティールに注目しちゃうよね。「このタイミングで血ノリをつけたんだろうな……」とか……

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窪田:最悪の客(笑)。でも、確かにそういうとこ見ちゃうよね。

――ホラー作品は楽しめなくなりつつあると……(笑)。では、リアルな怖い体験は?

海老野:別の作品に出演したときの話なんですが、初めてこっくりさんをやって、怖かった……シンプルに怖かった!

窪田:突然語彙力が低下(笑)。

海老野:怖いんだもん。みんなで指をのせたコインが、本当に勝手に動いて文章を作ったんですよ。二度とやらないって決めました。

窪田:そんなこと言うと逆にやらされちゃうんじゃない?(笑)

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海老野:やめて(笑)。

窪田:私は、具体的に「何」というのはわからないけど、結構何かを感じるタイプです。京都に行ったとき、三十三間堂から家に着くまでずっと頭痛が治まらなくて。それ以来、お寺にいくと頭痛が起こるんです。鎌倉の長谷寺とか、パワーが強すぎて入れもしませんでした。

海老野:私もこの映画を撮ってから、「気が変わる」みたいな感じがわかるようになった。

――撮影が影響しちゃうんですか!?

海老野:なんでかわからないけど感じるようになりました。

窪田:みんなおかしくなるよね。共演した小野建斗さんも心霊体験したって言ってたし……。

海老野:撮影後、みんな調子悪いよ(笑)! お祓いに連れて行ってもらうべき。

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――見てほしいポイントは。

窪田:私の役が、ほぼ唯一の人間なんです。やる気のない、ダウナーな感じから、人間らしくなっていく変化、壊れていくさまを見てほしい。とにかく全部、ひとりでやらされるんですよ! それで壊れていっちゃうのに注目してほしい。

海老野:私は1作目から引き続きの出演なので、佐々木勝己監督のこだわりをすごく感じていて。全体的な描写の細やかさがすごいんです。監督らしさが映像に溢れてて、意外な伏線がたくさんあります。今作だけでも楽しめるけど、1作目を見てくださった方は特に楽しめると思う。とにかくメイクや髪型にまでこだわりが行き届いているんです。

窪田:佐々木監督のこだわりがね。今作観たら1作目観たくなるよね。

海老野:そうなると思います!

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(取材・文・写真=グラッチェ編集部)

『真・事故物件パート2/全滅』

2022年12月23日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、 新宿シネマカリテ 他 全国ロードショー

監督:佐々木勝己
出演:窪田彩乃/小野健斗/海老野心/ヨウジ ヤマダ/石川涼楓/御法川イヴ 他
配給:エクストリーム

2022年2月に全国公開されたサイゾー映画プロジェクト第1弾『真・事故物件/本当に怖い住民たち』は、かつてない衝撃で関係者も驚く奇跡のサプライズ・ヒットとなり、現在もビデオや配信等で大人気となっている。

そして10ヶ月、早くも前作を遥かに超える過激なバイオレンスと興奮に満ちた第2弾が完成した。

監督・脚本は、1作目に続き『星に願いを』でゆうばりファンタ2019を震撼させた“ジャパニーズ・ホラーの破壊神”佐々木勝己。そのクリエイティブな大暴走により、狂気、恐怖、激痛…、すべてをスケールアップさせた異次元のスペクタクル・バイオレンス・スプラッターが誕生した。

出演は本作が映画初主演となる窪田彩乃(「キス×kiss×キス〜メルティングナイト〜」)、さらに1作目で体当たりの血まみれバラバラ演技を披露した海老野心(「超無敵クラス」)が、驚愕の復活を遂げてさらなるバイオレンスに挑み、小野健斗(ミュージカル 新テニスの王子様 など)が1作目から引続き、失踪殺戮事件のキーパーソンを演じるほか、『霊的ボリシェヴィキ』『ザ・ミソジニー』の河野知美、『星に願いを』の高見綾らが血肉にまみれながら強烈な個性を発揮する。

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