『恐解釈 花咲か爺さん』で血まみれになった主演の森みはる!「けっこうズバ抜けてぶっとんでいる」

主演の森みはる

 アイドルグループ「26時のマスカレイド」の元メンバーとして活躍した森みはるが衝撃の映画出演を果たした。誰もが知る日本昔話の『花咲か爺さん』を現代風にホラー解釈した衝撃的作品『恐解釈花咲か爺さん』で初主演を務めているのだ!

 同映画は森が演じる結婚を控えた女性が彼氏と実家を訪れるというシーンから始まるのだが、その実家で良識もモラルもすべて無視し、とんでもない惨劇が繰り広げられる…というもの。

 キラキラのアイドルとは別世界、ホラー映画で血みどろシーンを演じるなど、本格的な演技に挑んだ森。映画初主演の感想や印象的なシーン、彼女ならではの見どころなど、話を聞いた。

森みはるインタビュー

――初主演映画、どうでしたか?

森みはる(以下、森):びっくりでした、まず。撮影の時は緊張というよりかは焦り…。分からないことが多すぎて、お芝居のことも分からずで。

 今までグループで活動してきたので、グループではなく1人で仕事するっていう状況も、心細かったです。

――そんな中、共演者の方とはどうでしたか?

森:人見知りしてしまうタイプなので、最初の日はあまり話せなかったですが、すぐに打ち解けられたので、けっこうワイワイやらせてもらえました。

――思い出のシーンはありますか?

森:やっぱ血のりを浴びたとこですね…(笑)。お腹を掘るシーンがあるんですけど…。血のりを浴びたのも初めてで正解が分からない上、血が一回ついたら撮り直しができないから、一発で撮影しなければいけないというプレッシャーがあり、不安でしかたなかったです。

――でも、無事に一発で?

森:はい。なかなか大変でした。

――監督や共演者との印象的なエピソード、ありますか?

森:撮影現場では、監督に「実際にこういうことが起きたら感情って動くと思うんだよね」とか、「ここはこうしてほしい」という具体的なアドバイスをもらいました。時間のない中、指導も入れてくださって、毎回助かりました。

――撮影の前後ではご自身の成長を感じられたことも多かったのでは?

森:本読みで初めて他の演者さんに会って、台本の中では描かれていない役の設定を皆さん監督に聞かれていて、すり合わせをされていたので、こうやってお芝居の世界って進めていくんだ、って感じて一気に緊張感が増しました。

――森さんの役はぶっ飛んだ家族と比べて、だいぶ常識的なキャラですよね

森:監督には「普通の感覚でいてほしい」と言われていました。理解するために、台本を何度も何度も読んで、初めてのリアクションにこだわりました。「見る人と同じ、この家ヤバい」っていう感覚を持っていてほしいと言われていたので。

――アイドルとだいぶ違う世界で苦労したことも多かったのでは?

森:アイドルでは、カメラを向けられたら、カメラに向けてポーズや表情をつくっていたのが、芝居だと当たり前ですが、カメラを見ちゃいけないじゃないですか…。ついつい、「あれ、今カメラを見てしまったかもしれない…」って思う時も。

 今まで一番自分が可愛く見える角度、表情をつくって、「この表情が嫌だ」とかあったんですけど、芝居ではそんなものは意識してはいけないので、「かわいく映ろうとか思っている場合じゃないな」と思いました。

――そんな中、森さんならではの見どころのシーンを教えてください

森:最初に実家にあいさつに行くと、ナイフを持っている血まみれの人が現れて…、私の役が押し入れに隠れているシーンです。臨場感を煽るのがポイントで、序盤で恐怖が始まったぞーー!!ってな感じで、お気に入りです。

――一番怖いシーンは?

森:全部怖い…(笑)。 

――最後に読者にメッセージをお願いします

森:けっこうズバ抜けてぶっとんでいる作品だと思います。ストレートなホラーじゃないので、もしかしたらホラーが苦手な人でも見ることができる作品かもしれません。ホラーが好きな方は今までとは違った角度で怖いシーンが入ってきたりするので、みなさんに楽しんでもらえるかな、と。

 ちょっと理解するのが難しいとも思うので、何回も見てほしい。「こういうことかな」「こういうこと?」と確認しながら、何回も見てもらえたらと思います。

(取材・文・写真=グラッチェ編集部)

●森みはる(もり・みはる)

1996年10月14日生まれ。兵庫県出身。プラチナムプロダクション所属。モデル。アイドルグループである26時のマスカレイドの元メンバー。『26時“ちょい前”のマスカレイド』(日本テレビ系)、ドラマ『君の名前を好きって書いた』(日テレプラス)出演。その他バラエティを中心に活躍。

●恐解釈花咲か爺さん
https://kyokaisyaku-hana.com/

11月3日(金)より、ヒューマントラスト渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー

監督・脚本:浦崎恭平
出演:森みはる/西川風花/五十嵐諒/リアン/下東久美子/都丸亜華梨/飯塚大/川松尚良/海老原正美/森羅万象
プロデューサー:叶井俊太郎 星野和子 制作プロデューサー:後藤剛
共同脚本:川崎一真/音楽:有田尚史/撮影:柳田純一/照明:太田博/録音:百瀬賢一
特殊メイク:Nile/編集:浦崎恭平/VFX:癸生川稜/
衣装:大石真未/メイク:MAFUYU/助監督:遠山浩司/制作:小玉直人/スチール:富山龍太郎
2023年/日本映画/カラー/DCP/85分/R15/配給:オソレゾーン、エクストリーム
(c)恐解釈製作委員会

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