ここ最近、グラビアアイドルや地下アイドルと触れ合える場として「撮影会」が注目を浴びている。グラドルが雲の上の存在だったひと昔前とは違い、参加費さえ支払えば誰にでもグラドルを撮影することができるようになった。
グラドル撮影会に参加するには?
撮影会イベントに参加するにはまず、撮影会を主催しているサイトをチェックすることだ。以下にグラビアアイドルを対象に撮影会を主催している主なサイトを列挙する。
こうしたサイトの中でも老舗サイトのひとつ「フレッシュ撮影会」は秋葉原に複数スタジオを所有しており、毎日撮影会イベントを開催している。
東京以外にお住まいの方でも撮影会イベントを楽しむチャンスはある。橋本梨菜、葉月あや、森咲智美といった人気グラドルが所属する事務所R・I・Pが運営する「はなまる撮影会」は東京だけでなく、大阪と名古屋にもスタジオを構えている。
これらのサイトを通じて撮影会の申し込みを行うのが、撮影会参加の第一歩となる。
気になる参加費用は、たとえば前述「フレッシュ撮影会」の場合、秋葉原の常設スタジオで行われる撮影会では、3,500円で参加可能の1時間パックから、13,000円の終日パックまで複数のプランがもうけられている。
カメラは基本的に必須だが、カメラレンタルを行っているイベントもあるし、場合によってはスマートフォンでの撮影を認めているイベントもある。コンパクトデジタルカメラや一眼レフのデジタルカメラを持っていない人は、そうしたイベントを探してみてもいいだろう。
グラドル撮影会でカメラの腕前は気にする必要なし!
カメラは奥が深い世界。本格的な一眼レフのカメラを買おうとすれば最低でも10万円ほどの予算が必要になるし、使いこなすには時間と経験がかかる。せっかく撮影させてもらうのに、綺麗に撮れなかったらモデルになってくれたアイドルに申し訳ない──カメラに詳しくない人でも撮影会に参加してもいいのだろうか。
しかし、カメラの腕前に関して気に病む必要はない。
西永彩奈は自身の公式YouTubeチャンネルにて配信した動画「【個人撮影会】について現役グラドルが教えます!」の中で、「『撮影したことないんですけど大丈夫ですか?』って言う方もいらっしゃるんですけど、全然気にせずに来てください。ずっと撮影をしている方もいるし、おしゃべりしながら撮影する方もいるし、究極、おしゃべりだけしている方もいます。カメラも一眼レフの方から、デジタルカメラの方もいるし、他の撮影会だとスマートフォンは禁止のところも多いんですけど、私は事務所主催の撮影会なのでスマートフォンでも撮れます」とアドバイスしている。
「撮影会」と銘打ってはいるものの、本気でプロ並みの機材を揃えて撮らなければならないわけではない。カメラを通じてアイドルとコミュニケーションを楽しむ場と捉えても良いようだ。
常連が集うクローズドな空間にいきなり行くのは敷居が高いと思う人は、お祭り感覚で参加できる大規模イベントから慣れていくのもいいかもしれない。
埼玉県にある川越水上公園のプールゾーンを丸ごと貸し切った大規模イベント「近代麻雀水着祭」は2021年で5年目を迎えた。
前述「フレッシュ撮影会」もこうした大規模な撮影会イベントを行っている。2020年9月19日から4日間にわたって川越水上公園にて行われた「Fresh!スペシャルプール撮影会in川越プール」には、4日間の合計で総勢120人以上のアイドルが参加したという。
撮影会はグラドルにとって修行の場でもある
撮影会はグラドルにとって大事な場だ。まだカメラの前に立つことに慣れていない新人グラドルにとっては、場慣れしたり、ポージングの研究をしたりする絶好の機会となる。
いまはトップグラドルのひとりになっている森咲智美も、撮影会で技術を磨いたという。森咲は「週刊ポスト」(小学館/2020年10月30日号)にて、「フレッシュさんは、私の原点ですね。名古屋のご当地アイドルからグラドルに転身し、撮られる経験を積みました」と語っている。「Fresh!撮影会」でアマチュアカメラマンたちに撮られてきたことが、場数を踏む良い経験になったようだ。
また、撮影会はグラドルにとっていい収入源でもある。『ダウンタウンDX』(日本テレビ系/2021年11月25日放送)にて、葉月あやは撮影会を1回開くごとに30万円もの収入を得ていると明かした。
ここまで稼ぐことができるのはひと握りの人気グラドルだけだろうが、それでも、お客さんがつけば必ずギャラが支払われる撮影会イベントは、メディアへの出演機会がほとんどない下積み期間のグラドルにとって貴重な収入源なのは間違いないだろう。
グラドル撮影会に参加の際はマナーを守って
直接触れ合うことはないものの、ファインダー越しに長時間コミュニケーションをとる撮影会は、握手会以上にファンのマナーが求められるイベントかもしれない。
たとえば、前述『ダウンタウンDX』で葉月あやは、撮影会中に「なんでもっと過激なこと出来ないの?」「なんでそんな大きい水着着てるの?」といった言葉を投げつけてくる“説教おじさん”がいると不満を語っていた。
もっといい写真を撮るためについつい過激なポーズを要求してしまうのかもしれないが、被写体であるアイドルがイベントを楽しめるように最低限のマナーを守ることは大切だ。
撮った後の写真にも注意が必要である。優月心菜はウェブサイト「日刊SPA!」(2020年11月19日付)のインタビューで、レタッチがいっさいなされていない写真や、半目になっているような写真をSNSにアップするファンに苦言を呈している。
可愛くない写真がネット上にアップされ、拡散されていけば、そのアイドルにとってはイメージダウンになってしまう。公開したければ「渾身の一枚」にする配慮は必要である。
いずれにせよ、撮影会は「カメラ」を通して憧れのアイドルとコミュニケーションをとることができる楽しいイベントだ。自分でシャッターを押した一枚はかけがえのない思い出になってくれることだろう。
また、いままでカメラに興味のなかった人であれば、「カメラ」を新たな趣味に加える絶好のチャンスでもある。撮影会ブームを受け、プロのカメラマンがグラドル撮影で役に立つテクニックを伝授する講習会も複数行われている。そういったものに参加して勉強してみるのも楽しいかもしれない。
さあ、カメラを持って出かけよう!
(文=グラッチェ編集部)