グラッチェグラビアコーナー/モデル:金子智美
今回は壮年期の男性の心が不意に色づき始める瞬間のグラビア化に挑戦。巡り合った男女の吐息を少しでも感じてもらえたら幸いです。
高級交際クラブで出会った人
こんなに美しい人だとは思わなかった――。
久々の鼓動を覚える。じんわりとワキ汗をかくような鼓動じゃない。腹の底から突き上げられるような深い鼓動だ。
軽く会釈をして隣へ。
会話は向こうから切り出してくれた。
彼女の質問にただ答える。それだけでまた胸が高鳴った。
「つまんない質問ばっかりごめんなさい」
何だか申し訳なくなった。彼女のことを聞いてみよう。
彼女は優しく微笑みながらゆっくりと話す。ときおり唇を濡らして。
いつの間にか鼓動は静まったが、次は何だか視界がぼんやりとしてきた。美しい人が暗闇に沈んでいくような、深淵から浮かび上がってくるような…。
酒のせいだろうか、夢見心地で言葉を紡ぐ。軽薄に思われたかもしれない。
グラスを空にした彼女が、ふと視線をそらして不意にこっちを見つめる。
もう少しだけ話したい。できれば吐息を感じたい。触れたい。また会いたい――。
モデル:金子智美
カメラ:近藤宏一
協力:会員制高級交際クラブ「白金アクアマリン」
場所:代々木ライブスタジオ「LODGE」