
撮影=近藤宏一/取材・文=グラッチェ編集部
セクシー女優としての経歴を持ち、昨年夏に「会えるインターネット活動屋さん」としてフリーランスで活動を始めた小那海あや。ファンの貢献が審査に影響する「ミスヤングアニマル2022」で既に名の知れたグラドルと並んでファイナリストに選出されるなど熱いファンを獲得していることが伺える彼女だが、表現の幅を変えてもファンがついてくるのは何故なのだろう。
大きな瞳で覗き込み、甘い声でおっとり語りかける小那海。控えめだけれど人を惹きつける空気を感じてほしい。
お休みは隙あらば球場です

――小那海さんはOLさん兼業なんだよね。休めてる?
小那海あや(以下、小那海):お休みいただいてますよ! 最近は隙あらば球場です。月に4回ハマスタへ行ったりしています。
――横浜ファンか!
小那海:球場によく行くようになったのは今年の開幕戦からなので、長いファンではないのですが。
――ハマり方が急じゃない?
小那海:試合運びが面白くて、見逃せないんです。選手一人ひとりに深入りしていくとさらにハマりますよね。横浜DeNAベイスターズは諦めない野球をするところが好き。横浜ファンの方がフォローしてくださることが増えたので、野球観戦のイベントとか企画できたらいいなあ。
考えて形にすることが好きなんです
――「会えるインターネット活動屋さん」としてはフリーランスなんだよね。企画から考えたりもしてるんだ。
小那海:はい、基本は全部1人で。個人撮影会やオフ会、オンラインイベントとか、交流できるイベントを色々考えています。
――会社のほうはやめてもやっていけそうな感じはするけど。
小那海:会社のお仕事も楽しいんです。新しいことの提案をして、みなさんと一緒に形にしていく感じとか……フリーでのお仕事もそうなんですけどね。ただ、フリーでお仕事するようになって改めて感じたんですが、会社のバックアップがあるって大きいですね(笑)。
――両方楽しいみたいだね。
小那海:考えて形にすることが好きなんです。フリーは全部自分の裁量で、自分のペースでできますから、どちらも良いところがありますね。
――出勤服はどういう感じ?
小那海:在宅勤務が多いんですけど、だいたい今日みたいな感じです。
――お買い物はどちらで?
小那海:パルコとルミネが一気に見られるから、有楽町が多いかなあ。一人で行動するのが好きなので、お買い物も一人が多いかも。お友達といるのも楽しいけど、そういうときはお友達のやりたいことを優先したいので。一人だと納得いくまで追及できるんですよね。
――それはフリーが楽しいのと同じかもね。
小那海:そうですね、自分でやっているので追及できます。何をすればファンの方が楽しいかなって考えて、本当に盛り上がって楽しんでくれるとうれしいですよね。
「おなみちゃん生誕祭記念」のボートレース開催
――ファンの方たちも相当熱いらしいと聞いたけど。
小那海:4月のお誕生日に生誕祭を開いたんですが、ファンの方同士で裏でサプライズを企画してくださっていて。お花を出してくれたり、シャンパンタワーが立ってたり。ライブステージのアンコールに出て行ったら皆さんが急にアウターを脱ぎだして、下がおそろいの記念Tシャツになっていたり……。
――めちゃめちゃ愛されてるな(笑)。
小那海:あと、「おなみちゃん生誕祭記念」のボートレースが開催されたんですよ!
――ボートレース!?
小那海:個人で協賛するとレースの名前をつけられるみたいです。
――そこまでしてくれるのか。でも、「小那海あや」としての活動は去年の夏からだよね。1年でそんな深いファンできる? 昔からのファンが多いの?
小那海:昔からのファンの方もいらっしゃいますが、フリーでの活動を始めてからのファンの方が多いかもしれません。引退前から知ってくださってはいたけど会えていなかった方とか、引退後に知ってくださった方とか。そもそも、今でも「佐々波綾」をまだ気にしてくださってる方がいて嬉しいな、というところがフリーでの活動の出発点なんです。
また一緒に何か楽しいことをしたいなって
――引退してからは結構時間が経ってるはずだよね。
小那海:2018年夏にセクシー女優を引退したので、それから4年くらい社会人をやっていたことになります。その間もときどき「佐々波綾」でエゴサしていたんですが、佐々波綾に関する投稿が絶えずあって。
――それで戻ってきた。
小那海:本当はそのまま社会人になるつもりだったんですが、ファンの人が気にしてくださってるならまた一緒に何か楽しいことをしたいなって。
――もともとファンとの交流が好きなんだね。
小那海:そうなんです。セクシー女優時代のリリースイベントなんかでも、会えてよかったと思っていただけるように、楽しんで帰ってもらうことを意識していて。会いに来照れてくれて本当に嬉しいし、それを惜しみなく伝えるようにしていました。
――そもそもセクシー女優を始めた経緯は?
小那海:グッズモニターの求人がきっかけなんですよ。応募したら事務所に呼ばれて、いろんなお仕事を提示された中にセクシー女優もあって。人生の中で一番やる機会がなさそうなお仕事だからチャレンジしてみようと。
――世の中は罠がいっぱいだ。
小那海:普通の子は気を付けてほしいです(笑)。でもそんなきっかけから1年半活動して、200本出演したんです。
――それって結構すごくない?
小那海:ありがとうございます。これだけ出演して、DMMの月間女優ランキングで3か月連続1位にならせていただいたりもして。AVを通して気持ちは伝えられたかな、と思って引退を決めました。
――そういうところが脱がなくなっても好きでいてもらえる理由なのかね。
小那海:「笑ってるところが見たい」って言っていただくことがあります。楽しいことを共有するようにしているし、それを実際楽しんでいただけてるのかな。
――小那海さんに関わると楽しいっていうのは強力な動機になるね。これからの活動は。
小那海:YouTubeに力を入れていきたいです。あと、9月末にコンカフェをオープンするんです。
――まだ仕事増やすの!?
小那海:(笑)。私はプロデューサーなんですけどね。女の子が自由にお店を持てるように、1日店長が入れ替わり立ち代わりみたいなコンセプトのお店です。ここで私もいろんなイベントをやりたくて、とりあえず野球観戦はやろうかな。何かになりきっておもてなしするとかもやってみたいんです。
「あやちゃん元ヤン説」の真相
――たとえばどんな?
小那海:いろんな衣装を着てみたいんですよね。ギャルも好きです! ファンの方々の中で、「あやちゃん元ヤン説」があるらしくて(笑)だから、ヤンキーとかスケ番やってみようかな。
――元ヤン!?
小那海:全然元ヤンとかではないんですが、普段が丁寧だからたまにくだけた言葉遣いが出ると目立つみたいです(笑)。
――ちなみに実際の学生時代は?
小那海:週1、オフってことにしてて(笑)。
――週休3日の学生なんていないよ(笑)。
小那海:派手なセーターを着て怒られたり、メイクして怒られたり、あんまり素行はよくなかったです。ただ、人の輪に入っていくタイプではなかったので、ヤンキー的な素行の悪さではなかったかな。
――当時から自分の世界を追求してたんだね。
小那海:そうですね、今はファンの方に囲まれてそれができるから、本当に楽しいです。
ごく丁寧で控えめな話し方からは意外なほど、「ファンと楽しむ!」という目的意識の強さを感じる小那海。小さなサイズ感の体から愛を発散させているようで、のめりこむファンの多さにも頷ける。
撮影=近藤宏一
取材・文=グラッチェ編集部
真夏の街歩きを早々に切り上げて、ビキニ姿も撮らせてもらった。ぎゅっと抱きしめたくなるグラビアは次ページで!