グラドルと結婚の話~結婚後もグラビアを続ける「人妻グラビア」の時代が来る!?~

 グラビアアイドルの結婚が相次いでいる。

 2021年6月には、久松郁実が会社経営者の男性と結婚。2020年7月には、浜田翔子がYouTuberのカブキンと結婚した。

久松郁実オフィシャルブログより
久松郁実オフィシャルブログより

 ふたりは「100日で結婚を目指す婚活」というカブキンのYouTube企画で出会っており、バラエティ動画の企画が現実のものとなったことに多くのファンが驚いた。

 2019年11月には、川村ゆきえがback numberでドラムを担当する栗原寿と結婚している。これに伴い、2003年より続けてきたグラビアアイドルの仕事からは引退した。2021年11月には第一子を出産している。

 同年同月にはもうひとり、レジェンドグラドルが結婚している。2019年11月5日、“尻職人”のニックネームでもおなじみの倉持由香は、プロゲーマーのふ〜どとの結婚を発表した。ふたりの出会いは『ストリートファイターⅣ』で、交際期間は10年の長きにわたっていたという。そんな縁もあり、ふ〜どはTwitterに投稿した結婚発表のツイートに「#カプ婚」というジョークのハッシュタグを付け加えていた。ちなみに、倉持も2021年に第一子を出産している。

他にも……人気グラビアアイドル結婚の歴史

 他にも、この10年ほどで結婚したグラドルは数多い。

 2018年には、南明奈がよゐこの濱口優と結婚。2017年には、安枝瞳が“ピコ太郎”でおなじみの古坂大魔王と結婚した。同2017年には森下悠里も一般男性と結婚している。

 2016年には、水崎綾女が一般男性と結婚したが、この結婚は長続きせず、翌年には離婚した。同2016年には、優香が俳優の青木崇高と、また、川村ひかるも一般男性と結婚している。

 2015年はすさまじい結婚ラッシュだった。尾崎ナナ(現:尾崎菜々)とLDH JAPANに所属する俳優・脚本家の平沼紀久が結婚。眞鍋かをりもTHE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井和哉と結婚した。釈由美子は実業家の男性と結婚。木口亜矢はオリックス・バファローズで活躍した堤裕貴選手と結婚したが、彼女は2020年に離婚している。

 2014年には、山本梓が実業家の梶原吉広氏と結婚。2013年には、優木まおみが美容師の男性と結婚している。

 2012年には、熊田曜子が会社経営者の男性と結婚。2011年には、ほしのあきがJRA騎手の三浦皇成と結婚した。

結婚後もグラドル活動を続けるのは難しいのか……?

 憧れだったアイドルが結婚してしまうのは寂しいけれど、グラドルファンにとってもっと寂しいのは、結婚を機にグラビアアイドルとしての活動がなくなってしまうことである。

 とはいえ、結婚後もグラドルとして仕事をし続けることはなかなか難しいようだ。

 実際、こんな発言がグラドル本人から出ている。浜田翔子はWebサイト「telling,」(2020年8月21日配信)の記事で「過去お付き合いをしていた方に「グラビアをやめてほしい」と言われた経験もあります」と苦い経験を告白している。

 2019年に医師の夫と結婚した葉加瀬マイも同様の発言をしていた。同年11月放送『有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議SP』(TBS系)のなかで、葉加瀬はグラドルを引退したきっかけは結婚にあると告白している。

 番組によれば、グラビアアイドルとして水着のイメージDVDをリリースしていることや、胸が強調された服でテレビに出演してタレント活動していることは医者の妻となるにあたってマイナスになるのではないかと悩み、決断にいたったのだという。

 ちなみに、夫は彼女がグラドルとして活動をしていることは知っていたものの、家にテレビがなく、あまり興味がなかったという。しかし、彼女が引退を決断したと聞かされたときの心境を「水着を着ているのは気になるので嬉しかったです」と話していた。やはり、グラドルと家庭の両立は難しいのか。

「人妻グラビア」というジャンルの誕生

 しかし、時代は変わりつつある。「人妻グラビア」という新たなジャンルが生まれつつあるのだ。

 たとえば、倉持由香は、結婚後もグラドル活動を続け、「週刊プレイボーイ」(集英社/2019年11月25日発売号)で「人妻グラビア」と銘打ったグラビアを披露している。

 三児の母である熊田曜子も、結婚・出産を経てもグラドル活動を精力的に続けるひとり。40代を間近に控えたいまでもデビュー当初と変わらないプロポーションを保ち続け、DVDに写真集にと、グラドルとしての活動を続けている。

 そんな彼女も第一子を出産した後は、しばらくグラドルとしての活動を休んでいた。それがなぜ復活したのか。2021年5月25日に更新した公式YouTubeの中で彼女は「私も母親になったからにはいい母親でいなきゃとか、妻としていい妻であろうと思ってたけど、結婚して、あることがあって、自分の人生を見直したときに、本当に自分のやりたいことってなんなのかって思ったら、やっぱりグラビアだったんだよね」と語っている。

 グラビアアイドルが市民権を得て、もう何十年と経っている。グラドルをめぐる認識も昔とは変わりつつあるだろう。今後は結婚後もグラドルであり続けてくれるタレントが増えるかもしれない。